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【かぐや姫の物語】登場人物と声優情報一覧

かぐや姫の物語は2013年に公開された高畑勲監督による劇場用アニメーション作品である。

今回はその登場人物と声優を振り返りながら、各々の登場人物の物語を考えようと思う。かぐや姫の物語の登場人物はどんな人々だったのだろうか?

以下の文章では不意にネタバレが挟まれますので、その点はご注意ください。

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かぐや姫の物語の登場人物と声優

登場人物①:かぐや姫|声優:朝倉あき/内田未来(幼少期)

かぐや姫の基本情報

物語の主人公かぐや姫。その成長の速さから、幼少期は近場の子どもたちからタケノコと呼ばれていたが、翁はそれが不服で頑なにと呼んでいた。

かぐや姫は原作同様にもともと月の民であるが、何かしらのを月で犯し、そのとして地上に送り込まれたことになっているようである。かぐや姫の犯した罪と罰については、個人的に考えたことを以下の2つの記事で詳しく書いている。

かぐや姫の物語のキャッチコピーは姫の犯した罪と罰となっており、鈴木敏夫さん作品のプロデューサーは西村義明はこれで売り出そうと躍起だったようだが、とうの高畑監督は途中からそういう話ではなくなったとこのキャッチコピーには否定的だったようだ。

実際本編を見ると罪と罰という観点よりも望まぬなにかに翻弄される女性の姿が描かれている。

かぐや姫タケノコは地球そのものが持つ複雑さや循環を愛していた。しかし、人の世の幸せを享受させようとする翁の空回りによって、彼女は貴族社会の好奇の目に苦しめられることになる。それでも翁のためにとかぐや姫は頑張ったが、帝の強引な求愛に心が折れてしまい月に帰ることになったのであるここは原作と真逆

かぐや姫の心中を思うとなかなかにしんどい映画なのだが、二階堂和美が手掛けたエンディングテーマいのちの記憶のおかげでなんとか救われた気になることができるようになっている。まさに名曲。

声優を努めた朝倉あきさんの苦難

かぐや姫の物語プレスコという手法で声が収録されている。これはアフレコの逆で、絵が出来上がる前に声優が声を吹き込むことになる。これは高畑監督の作品では一般的な方法で、おもいでポロポロ平成狸合戦ぽんぽこでも用いられている。

個人的には映像に合わせなくていいからプレスコ最高じゃんと思っていたのだが、かぐや姫の物語の制作ドキュメンタリーを見ると必ずしもそうとも限らないようであった。

物語の終盤、かぐや姫は帝の求愛を拒んだ瞬間に月への帰還を願ってしまった。そのために月からの使いが来ることになるのだが、かぐや姫はこのことを悔いて帰りたくないと媼の前で本音を漏らす。この帰りたくないのニュアンスがどうも監督の思惑通りになっていなかったらしい。

かぐや姫の物語の主要キャスト、かぐや姫、翁、媼の声優を担当した朝倉あき、地井武男、宮本信子は台本読み合わせを事前に行っている。この段階からすでに帰りたくないのニュアンスにはなにやら思うこところがあったようだが、本番ではその違和感を払拭すべく何度もリテイクをしていた。

どうやら帰りたくないというセリフが外に発散している状況になっているのが不満だったようで、もっと内省的というかつぶやくというか、誰かに聞かせるようなものにはなってほしくなかったということなのだろう。

ただ、シーンとしてはある種の見せ場になっているので、発散してしまうのは無理からぬことだったとも思う。そういうところで抑えていくというのが、難しいところなのだろう。

登場人物②:翁おきな|声優:地井武男

翁の基本情報

翁。かぐや姫を地上で初めて確認した重要人物であり、その後かぐや姫の育ての親ともなった存在。

原作の竹取物語では、最終的にかぐや姫が帝という大切な存在を発見するきっかけを作った存在とも言うことができるが、かぐや姫の物語では空回りに空回りを重ねてかぐや姫を不幸のどん底に叩き落とした張本人という事になっている。

しかしそれは結果論に過ぎず、当時の情勢を考えるならば翁の判断は至極まっとうなものである。

また、良かれと思って空回るのは夜の親の常であって、娘のこととなると父親が、息子のこととなると母親が、それぞれ空回り続けることになる。翁の姿もそんな親のどうしようもない性を映し出したものだったのだろう。

声優を務めた地井武男さんの苦難

翁の声優は地井武男さんが担当しているのだが、なかなか役作りには苦労があったようである。役作りのために高畑監督にかぐや姫の物語についての質問を知るためにジブリを訪れていた。

その時の地井さんの結局この作品は地球を肯定しているのか?という質問に対する高畑監督の返答は地球が良いと言っているつもりですだった。

この高畑監督の返答のポイントは地球がという表現であろう。かぐや姫はそもそも地球そのものに憧れて地上に降り立ったのだが、彼女が食らったものは人の世の苦しみだった。この錯誤が作品には描かれているということになる。

話しは地井さんに戻るが、どうも制作サイドが求めたものは地井武男の素みたいなもので、翁を演じるということではなかった。ただそれって俳優に対して何もするなと言っているようなもので、無礼といえば無礼である。

それでもなお、かぐや姫タケノコに対してひ~めおいで、ひ~めおいでと必死に声をかけるシーンにはすごいと高畑監督は感心していた。

やはりプレスコはプレスコで大変である。

登場人物③:媼おうな|声優: 宮本信子

媼の基本情報

媼。翁に続いてかぐや姫を確認し、母親として育てた人物である。

父として空回る翁とは対象的に、最後の最後までかぐや姫寄り添っていた。その姿は静かでなんとも穏やかだったが、その心中にあるかぐや姫への思いは翁に負けず劣らず大きなものであった。

媼は物語のラストでようやくその感情を爆発させて行かないでひめー!と叫ぶ。媼の抑えてきた感情が明らかとなるなんとも切ないシーンである。

今回はかぐや姫の物語だったから、空回るのは翁で寄り添うのが媼だった。これが桃太郎の物語だったら状況は逆だったのだろうか?高畑監督が作る桃太郎はぜひとも見てみたかった。

登場人物④:捨丸すてまる|声優:高良健吾

捨丸の基本情報

原作の竹取物語には登場しないオリジナルキャラクター。野山を渡って木製の食器を作ってはそれを売って生計を立てている人々(木地師)の一員で、年齢は13歳。

かぐや姫が幼少期を過ごした場所の近くを生活圏としており、子どもたちのガキ大将だった。

捨丸本人はその頃からかぐや姫に何やら特別な思いを抱いていたようだったが、かぐや姫からは私はずっと捨丸兄ちゃんの手下だよ!という悲しい宣言を受けてしまう。

家族捨丸問題と羽衣伝説

そんな捨丸だが、物語の終盤で月へ帰還する運命に逆らおうとするかぐや姫との逃避行を試みる。

それだけならロマンチックなシーンで終わったのだが、問題は捨丸にすでに家族があったということだった。それ故に家族捨丸かぞくすてまるなどと揶揄されるようになってしまったのだが、捨丸があのような行動に出たのには理由があるように思える。

つまりかぐや姫の物語羽衣伝説の関係である。

そもそもかぐや姫は、月の都にいたとある人物が原因で地球に興味を持ってしまったことになっている。そしてその人物はいわゆる羽衣伝説として描かれてきた天女である。

きちんと言葉で説明はされていないのだけれど、映像を見る限り、かつて地上に降り立ったその天女は地上の男と良い中になっているのだが・・・その男にも子供がいる。

つまり捨丸の姿は、延々と繰り返されてきた月の民と地上人との交わりの象徴となっているということになるのだろう。どうも地上の男は、月の住人を見ると全てを捨てても良いと思ってしまうようだ。

まあ、だからといって家族捨丸というそしりを免れるわけではないと思うけれど。

登場人物⑤:女童めのわらわ|声優:田畑智子

女童の基本情報

女童は都に引っ越してからのかぐや姫の身の回りの世話をしていた人物である。

運命に翻弄されるかぐや姫の周りをほんの僅かにほんわかさせてくれるとても大切なコメディーリリーフである。声を担当した田畑さんの演技も素晴らしく、彼女がいるシーンはかぐや姫の物語の作品中の救いでもある。

登場人物⑥:相模さがみ|声優:高畑淳子

相模の基本情報

相模はかぐや姫が都に引っ越してからの家庭教師である。彼女はかぐや姫を一流の女性に育てるために小さな所作から琴実際は古筝の教育を施そうと奮闘する。

かぐや姫の物語のかぐや姫は、地球そのもののありようを愛している存在なので、人の世が偶然作り出したマナーなどには全く興味がない。そのために相模をずっと困らせているのだが、なぜか翁が現れると極めてすぐれた所作を見せるし見事に琴を演奏してみせる。

なぜそんなことができるのかといえば、彼女が月に暮らしているときにそういった所作や技術を身に着けていたからということになるだろう。

ただポイントになるのは、なぜかぐや姫が愛した多様な地球に人の世が含まれていないのか?という問題である。

その疑問の答えがあるとすれば人の世で苦しむのは人だからということになるだろう。結局かぐや姫の物語はどうしようもなく人の世で苦しむ人の物語だったとまとめることも出来る。まあ、結果的に描かれたことは否応なしに苦しむ女性の物語だったのでなかなかにしんどかったが、同じ女性である相模がかぐや姫の望まない未来を作ろうとしたことはなんとも皮肉なことであった。

しかし相模は悪くない。彼女も彼女なりに否応無しの状況と戦い続けた結果として、あそこにいたのだから。

登場人物⑦:5人の公達

かぐや姫あるいは竹取物語と聞いてまず思い出すのは5人の公達の物語だろう。かぐや姫の物語においてもちゃんと登場しているが、原作とは状況が僅かに異なっている。竹取物語で5人の公達に無理難題を出したのはかぐや姫だったのだが、かぐや姫の物語では男どもが勝手に言いだしたことになっている。結果的に悲劇的な末路を迎えることは変わらないけれど。

公達①:車持皇子くらもちのみこ|声優:橋爪功

映画本編で存在しない宝に関して最初に言及した戦犯、上の画像の一番左。見栄を張って対抗しようとした他の連中も悪かったが、こいつがもう少し慎ましいことを言っていれば状況はもう少し変わったかもしれない。彼のプレゼンのセリフは

もし あなた様を我が妻とすることができたならば それは かの蓬莱ほうらいの山にあるという 銀の根 黄金の茎 白き玉の実をつける宝の枝をうるがごとき幸せ

であった。かぐや姫からこの蓬莱の玉の枝をとってこいと言われたわけである。ちなみに蓬莱とは中国で仙人が住むとされている場所の1つで他には方丈ほうじょう瀛州えいしゅう岱輿たいよ員?いんきょうという場所があるそうな。

3年後、彼は偽の蓬莱の玉の枝をかぐや姫のもとに届け嘘八百を並べる。しかしそこに偽物を作った職人たちが代金を支払え!と現れる。本人は嘘がバレたと気づいてそそくさと逃げてしまい、結局代金はかぐや姫が立て替えることになった嬉しかったので立て替えてあげた

原作では褒美をもらった職人たちが、帰り道に車持皇子に血反吐を吐くまで暴行される様子が描かれる。しかもせっかくもらった褒美も奪われてしまう。かぐや姫の物語においてこの描写はないが、おそらく同じ運命をたどったと思われる。

公達②:石作皇子いしつくりのみこ|声優:上川隆也

車持皇子についで発言した人物。精悍な顔立ちで、声を担当した上川さんのいい声もあいまってもてる男であることがひと目で分かる。そんな彼は

かぐや姫様が私の妻になってくださるならば 私はあなたを天竺に伝わる仏の御石の鉢と思い 朝夕御前にぬかずき 宝のように崇め奉るつもりです

であった。

さて、イケメン石作皇子の作戦は他の公達とは少々趣が異なっていた。彼が持ってきたものは偽の仏の御石の鉢を持ってきたのではなく、一輪の花だった。そこからとうとうと愛の言葉を並び立て、真心勝負を演じてみせた。

自分のことをものとして所有しようとする他の公達と異なる思いを感じ取ってしまったかぐや姫は、一瞬心を動かされかける。しかしそこへ現れた石作皇子の正妻の機転によって、かぐや姫は危機を脱することになる。

竹取物語では、石作皇子は一応鉢を探すのだが、どこぞの山寺見つけた鉢をかぐや姫に手紙と共に渡すのだが、何ということもなく振られてしまう。原作ではもっとも工夫のない男だったが、かぐや姫の物語では一矢報いるとこまでは来ている。非情に惜しかった。

公達③:阿部右大臣あべのうだいじん|声優:伊集院光

3人目の男である阿部右大臣は、おしろいの巨漢として描かれている。声優の伊集院光さんの名演もあり、極めてコミカルあるいは滑稽な人物として描かれている。そんな彼は

かぐや姫様 私にとってあなたこそは 火にくべても決して燃えず 汚れだけが焼け落ちて 炎の中で一層輝きを増す 火鼠の皮衣 汚れなき姫は 唐土にあると伝え聞く まさにそのような得難き宝です

と語った。彼も偽物をかぐや姫のもとに届けるが、目の前で燃やしてみせろという至極まっとうなことを言われて、見事に討ち死にした。

公達④:大伴大納言おおとものだいなごん|声優:宇崎竜童

4人目の男である大伴大納言は眼光鋭く猛々しい人物として描かれている。宇崎竜童さんの声もその印象に拍車をかけている。そんな硬派な男がかぐや姫を落とすために、

私にとってのかぐや姫様は 龍の首にかかるという五色に輝く玉よりもさらにさらに燦然と光り輝く宝物よ!

と力強く語っていた。彼はその武士もののふとして本分にしたがい、真面目に龍の首の玉を取りに行ったが結局失敗してしまうその失敗にこりで、彼はかぐや姫を手に入れることを諦める。

これは大体原作と同じだが、竹取物語では、まずは部下に命令して龍の首の玉を取りに行かせるところから始まる。だが、どうにも拉致があかず自らが龍を探すために船で海に出るで、こっぴどい目にあい作戦を中止するのである。

公達⑤:石上中納言いそのかみのちゅうなごん|声優:古城環

最後の男の石上中納言は、なんとも気弱な男として描かれている。声優の古城さんはジブリの撮影スタッフである。なぜ抜擢されたかはわからないがやたらとアフレコがうまいと個人的には思う。そんなヨワヨワ男だが、彼なり語ったことは

ぼ 僕にとってのかぐや姫様は もっともっと温かい 安産の守りともなる燕の子安貝 抱かれて大切に大切に温められた宝物なのです

であった。ちなみに燕の子安貝は燕が産み落とすとされた伝説の貝である。もちろん燕が貝を産むなどということはないのだが、どうやら燕は我が子のために貝を巣に運ぶことがあるらしい。この件に関してはツバメの親はヒナに貝殻を運ぶ外部リンクに詳しく書かれている。実際に産むわけではないが、石上中納言は一番真実に近いところにいたということだろう。実に惜しかった。

そんな石上中納言は、原作においてもかぐや姫の物語においても最も悲劇的な末路を迎えた人物である。つまり、死んでしまう。

彼は燕の巣に手を伸ばしている最中に転落し腰の骨を折る大怪我を負う。ある程度は生きながらえたのだが、結局はその怪我が原因で死んでしまう。

なんとも大きな悲劇なのだが、原作のかぐや姫は

これを聞きて、かぐや姫、少しあはれと思しけり

と彼の死に関してはあまり責任を感じていないようだった。一方でかぐや姫の物語においては、姫に大きな影を落とすことになる。

登場人物⑧:御門みかど|声優:中村七之助

御門の基本情報

物語の終盤に登場し、かぐや姫が月に帰る決定的な原因となった人物。かぐや姫の物語という文脈では最大の戦犯だったかもしれない。

ただ、原作の竹取物語では、かぐや姫がたった一人見つけることができた大切な人であり、かぐや姫の物語における捨丸の立ち位置にいることになる。原作ではなんと3年に渡って文通を交わしているが、もちろんそれだけで終わったとは思えない。いずれにせよ、地上に落とされたかぐや姫にとってはほんの僅かな至福の時だったのだろう。

原作と本編の差が何故生まれたのかは高畑監督に聞く以外に手はない。しかし想像することは出来る。以下のようなステップを踏めば御門の描かれ方の変化を理解できるのではないだろうか:

  1. もともと月の民であるかぐや姫が地球の男に興味を持つ理由がない。
  2. したがって5人の公達の申し出を完全に拒否った。
  3. と考えると、原作で御門といい仲になったと表現されているのは時代性が生んだ忖度にほかならない。
  4. したがってかぐや姫が御門といい仲になるわけがない。

唯一の矛盾は捨丸の存在であるが、それにはきちんと理由が存在している。つまり、捨丸と過ごした日々そのものがかぐや姫にとってのもっとも美しい日々であり、その美しい日々の中にいたからこそ捨丸に特別な感情を抱けたのである。

ただ、このように考えたからといて、御門を責めることもできない。彼だって望んで日本の頂点に立ったわけではない。少なくともその血筋を否定することはできなかった。5人の公達たちもそうであったように、本編に描かれたすべての存在がどうしようもないなにかに駆り立てられていたのである。

5人の公達を駆逐したかぐや姫が、本当は自分を望んでいると考えたこともだれも自分を拒否しないという呪いをかけられた天皇の苦しみとも言える。結果的に彼はかぐや姫からこっぴどい拒絶を受けているが、それは呪いからの開放だったかもしれない。

一方、呪われたままのかぐや姫は月に帰るしかなかった。原作が竹取物語である以上、その流ればかりは否定できなかったのだろう。そんなかぐや姫に捨丸という存在を提供したことは、高畑監督の心意気だったのかもしれない。つらい日々を過ごしたかぐや姫に、1つくらいは美しい日々があってもいいじゃないかと。

皆さんにもそんな美しい日々があったのではありませんか?

まあ、個人的に興味があるのは皆さんの日々ではなく高畑監督の日々である。高畑監督はどんなあのころを思い出しながらかぐや姫の物語を作っていたのだろう。だれか知らねえかな。

登場人物⑨:斎部秋田いんべのあきた|声優:立川志の輔

斎部秋田の基本情報

かぐや姫の名付け親にして、五人の公達がかぐや姫獲得競争に打って出るきっかけを作った人物。

当初は彼自身、翁や姫のことを大した存在とは思っていなかったが、かぐや姫をひと目見た瞬間に彼が失ってしまったが復活するような思いにかられた。姫の年齢を考えるとなんとも不気味な話ではあるのだが、彼のかぐや姫に対する反応は月の民である彼女自身が持ってしまった特別ななにかが表現されている。

もちろんそのなにかを彼女は望んでいないのだけれど、持ってしまっているのである。斎部秋田くらいの老人でも狂いそうになったのだから、それ以外の男どもはそれこそ狂ってしまうのだろう。

登場人物⑩:月の王と女官|声優:朝倉あき女官

月の王と女官の基本情報

月からかぐや姫を迎えに来た一団のボスとその部下。

ボスである月の王はただぼうっとかぐや姫を見ていただけだったが、女官は天の羽衣をかぐや姫に手渡すために言葉を発する。

この二人を始めとする月の民が現れた瞬間は、見ているこちらが異世界に連れていれていかれるような不思議な感覚に包まれた。あの感覚は映画館で見ないとわからないと思うのだが、登場シーンで流れた天人の音楽はまさに傑作であろう。以下の記事で高畑監督が天人の音楽を最初に発注するシーンにいて書いてある:

まあ発注などとは言えない程度のことしか発言していないのだが、高畑監督と久石譲さんの間でどのようなやり取りがなされてあの音楽が生まれたのかは興味深い。ほんとに奇妙な音楽だよね。

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ジブリ作品と聞かれたら平成狸合戦ぽんぽこと答えることにしている。

この記事で使用した画像はスタジオジブリ作品静止画の画像です。

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北国出身横浜在住の30代独り身。日頃は教育関連の仕事をしていますが、暇な時間を使って好きな映画やアニメーションについての記事を書いています。利用したサービスや家電についても少し書いていますが・・・もう崖っぷちです。孤独で死にそうです。でもまだ生きてます。だからもう少しだけ生きてみます。           
           
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