「だから殺せなかった」は一本木透の小説であり、2022年にWOWOWでテレビドラマ化された。
今回は「だから殺せなかった」の主要キャストとスタッフをまとめてみた。あと、俳優の演技に関連してこの手の「ミステリーもの」における現代的な演出の難しさについても、少し思ったことをまとめた。
まずはキャスト・スタッフ一覧。
「だから殺せなかった」のキャスト&スタッフ一覧
| 監督 | 権野 元 |
|---|---|
| 原作 | 一本木透『だから殺せなかった』 |
| 脚本 | 前川洋一 |
| 一本木透(いっぽんぎとおる) | 玉木宏 |
| 江原陽一郎(えばらよういちろう) | 松田元太 |
| 江原茂(えばらしげる) | 萩原聖人 |
| 石橋光男(いしばしみつお) | 古田新太 |
| 小川万里子(おがわまりこ) | 高岡早紀 |
| 吉村隆一(よしむらりゅういち) | 渡部篤郎 |
| 牛島正之(うしじままさゆき) | 甲本雅裕 |
| 黛真司(まゆずみしんじ) | 長谷川朝晴 |
| 望月公平(もちずきこうへい) | 高橋努 |
| 大熊亮太(おおくまりょうた) | 金井勇太 |
| 若山綾子(わかやまあやこ) | 結城モエ |
| 長谷寺実(はせでらみのる) | 八十田勇一 |
| 宮本勇吾(みやもとゆうご) | 白石隼也 |
| 江原むすみ(えばらむつみ) | 安藤裕子 |
| 白石琴美(しらいしことみ) | 松本若菜 |
| 毛賀沢達也(けがさわたつや) | 酒向芳 |
| 長峰明憲(ながみねあきのり) | 信太昌之 |
| 松本誠二郎(まつもとせいじろう) | 大石吾朗 |
| 後藤田良一(ごとうだりょういち) | 井上康 |
| 川井俊作(かわいしゅんさく) | 松島健太 |
| 沢田則夫(さわだのりお) | ニクまろ |
| 江原清(えばらきよし) | 田村泰二郎 |
| 沢田隆志(さわだたかし) | 正垣湊都 |
| 中村香織(なかむらかおり) | 花澄 |
あまりにも怪しい毛賀沢達也と江原陽一郎
「だから殺せなかった」最大のギミックにして謎となっているのはそのタイトルとなっているのだが、物語本編を見ると、江原茂による殺人隠蔽トリックが我々視聴者を引き付ける重要なギミックとなっている。
このギミックに私達を引き込むため、まず最初に江原陽一郎に我々の疑念を集中させ、その一方で毛賀沢達也に怪しげな雰囲気をもたせるということを行っている。
酒向芳の名演もあり、毛賀沢達也が女絡みで人を殺してもおかしくなさそうにも思える(ただ、彼は殺人犯などではなくただのクズだった)。
しかしだ、結局は「怪しいやつは真犯人じゃない」という歴史と伝統を誇る状況に陥っており、見ているこちらとしては「一番怪しくないやつ」を探すことになる。
つまり、様々なミスリーディングで視聴者を楽しませようとしてくれているのだが、現代的にはそのミスリーディングこそが我々を正解に導くという悲しい状況が発生してしまっている。
多くの物語が作られ、ドラマ的手法が試されてきたのだと思うのだが、もう限界に来ているように感じる。一体どうすればいいのだろうね。
ただ、萩原聖人演じる江原茂が頑ななまでに一本木透に対してある種の嫌悪感を見せているのはとても良かった。
最初はズケズケと家に押しかける記者の無粋さに対する嫌悪と思うわけだが、彼の嫌悪はもっと深刻で深いものだった。
このミスリードには見事に騙されたね。
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